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GEMSISワークショップ2014

平成26年度 名古屋大学太陽地球環境研究所 研究集会
「GEMSISワークショップ: 第3期に向けての研究戦略」

日時

2014年9月9日(火)-10日(水)

会場

名古屋大学 東山キャンパス 環境総合館1階レクチャーホール (愛知県名古屋市千種区不老町)

目的

国際的には、太陽観測衛星ひのでやSDOが活躍するとともに、ジオスペース探査衛星Van Allen Probesが2012年に打ち上げられデータを蓄積しつつあるとともに、我が国のERG計画も含めた国際ジオスペース探査が進行中です。 こうした動きに呼応して、各種宇宙天気現象の実証型ジオスペースモデリングを推進すべく、名大STE研では第2期GEMSISプロジェクトを、2010年度〜2015年度の時限計画で推進しています。 これまで太陽、磁気圏、電離圏の3つのコアチームを中心に、ジオスペースにおける各領域での実証型モデルを構築し、宇宙嵐時に強く発動する多圏間相互作用と高エネルギー粒子生成・消滅をになう物理機構の解明を目指して、各種共同研究などを活用しながら学外参加者との共同研究を展開してきました。 また、地上観測と衛星観測を含む多点観測で得られた多様な観測データを、数値モデルを介して結合する研究手法の確立を目指し、異なるデータを同じプラットフォームで効率的に解析可能な総合解析ツールを開発、コミュニティに提供するERGサイエンスセンターの構築などを行っています。 本研究会では、第2期の最終年度を前に、ERGの打ち上げ直後からの2016年度からの6年間に向けて、太陽地球環境研究分野の総合解析研究に関して、中長期的な発展の方向性について議論する場を提供し、今後の研究プロジェクトの立案と推進に資することを目的としています。

世話人

関華奈子、増田 智、家田章正、草野完也、三好由純、町田 忍、今田晋亮、塩田大幸、宮下幸長、桂華邦裕 (名古屋大学太陽地球環境研究所)

プログラム

9月9日(火) 1日目

時間 講演者(敬称略) 講演題目
座長 町田 忍 (名大STE研)  
10:00-10:05 町田 忍 (名大STE研) 諸連絡
10:05-10:15 草野完也 (名大STE研) 総合解析部門の将来計画
10:15-10:30 関 華奈子 (名大STE研) GEMSISプロジェクト概要とGEMSIS-Magnetosphere報告
10:30-10:45 増田 智 (名大STE研) GEMSIS-Sun報告
10:45-11:00 家田 章正 (名大STE研) GEMSIS-Ionosphere報告
セッション1 「太陽地球惑星系研究の将来」
座長 増田 智(名大STE研)  
11:00-11:30 原 弘久 (国立天文台) コロナ加熱研究の現状と今後の観測計画への期待
11:30-11:45 草野 完也 (名大STE研) 次世代太陽圏ネットワークによる宇宙天気・宇宙気候研究計画
座長 関 華奈子 (名大STE研)  
13:00-13:30 齋藤 義文 (宇宙研) 太陽系プラズマ科学探査のロードマップ
13:30-14:00 寺田 直樹 (東北大学) 比較惑星研究
14:00-14:30 銭谷 誠司 (国立天文台) 磁気圏リコネクション研究の現状とMMSミッションへの期待
座長 草野 完也 (名大STE研)  
14:45-15:15 石井 守 (代読:長妻 努) (NICT) NICT宇宙天気における次期中期計画の検討状況
15:15-15:30 三好 由純 (名大STE研) ERGプロジェクトのサイエンス:内部磁気圏モデリングの動向と将来
15:30-16:30 <議論1> テーマ:次期中期の科学目標
セッション2 「磁気圏」
座長 桂華 邦裕 (名大STE研)  
16:45-17:00 菊池 崇 (名大STE研) 太陽風動圧・磁場変動に対する磁気圏電離圏複合系の応答
17:00-17:30 大村 善治 (京都大学) ホイッスラーモード非線形トリガード放射の発生機構
17:30-17:45 齊藤 慎司 (名大STE研) 放射線帯電子散乱に対するGEMSIS-RBWモデルの適用と展望
17:45-18:00 小路 真史 (名大STE研) 電磁イオンサイクロトロン波動の波動粒子相関解析
18:30-20:30 <懇親会> 会場:レストラン「花の木」


9月10日(水) 2日目

時間 講演者 題目
座長 宮下 幸長 (名大STE研)  
09:00-09:30 能勢 正仁 (京都大学) 内部磁気圏の磁場変形とプラズマ再充填
09:30-09:45 桂華 邦裕 (名大STE研) Van Allen ProbesとERGで目指す科学課題
09:45-10:00 西谷 望 (名大STE研) SuperDARN北海道-陸別第一・第二HFレーダーによる中緯度・サブオーロラ帯電離圏ダイナミクスの広域・高時間分解能観測研究
10:00-10:30 門倉 昭 (極地研) 宇宙からのエネルギー注入に着目した極域研究
座長 今田 晋亮 (名大STE研)  
10:45-11:00 宮下 幸長 (名大STE研) MMS, Van Allen ProbesとERGで目指すサブストームの課題
11:00-11:15 齋藤 実穂 (東工大) THEMISを用いた尾部電流密度分布の解析
セッション3 「領域間結合」
11:15-11:45 浅井 歩 (京都大学) 太陽画像データに基づく、太陽紫外線放射量の活動周期変動について
11:45-12:00 家田 章正 (名大STE研) 電離圏電気伝導度の太陽天頂角依存性
座長 家田 章正(名大STE研)  
12:45-13:15 丸山 隆 (NICT) 太陽放射スペクトル変動と電離圏
13:15-13:45 藤原 均 (成蹊大学) 太陽放射と電離圏モデリング(GAIA)
セッション4 「太陽・太陽圏」
座長 塩田 大幸 (名大STE研)  
13:45-14:15 岡本 丈典 (宇宙研) 彩層の物理
14:15-14:45 清水敏文 (宇宙研) 太陽フレアのエネルギー蓄積・トリガー機構:「ひので」光球磁場・ 速度場観測からの知見
座長 三好 由純 (名大STE研)  
15:00-15:15 塩田 大幸 (名大STE研) 宇宙天気予報と太陽コロナ磁場・太陽圏モデリング
15:15-15:45 政田 洋平 (神戸大学) 太陽磁場の起源:太陽ダイナモ研究の現状と今後
15:45-16:00 三好 由純 (名大STE研) 宇宙科学連携拠点 ERGサイエンスセンター: 現状と将来計画
16:00-17:00 <議論2> テーマ:サイエンスセンターの将来計画

研究会当日の写真