2013年8月22日(木)-23日(金)
名古屋大学 東山キャンパス 高等総合研究館 (愛知県名古屋市千種区不老町)
太陽活動が極大を迎え、太陽フレア、太陽プロトン現象、放射線帯変動、地磁気擾乱等の各種宇宙天気現象の研究が活発化しています。国際的には、太陽観測衛星ひのでやSDOが活躍するとともに、ジオスペース探査衛星Van AllenProbesが昨年打ち上げられ、我が国のERG計画も含めた国際ジオスペース探査が 進行中です。こうした動きに呼応して、各種宇宙天気現象の実証型ジオスペースモデリングを推進すべく、名大STE研ではGEMSISプロジェクトを推進しています。
人工衛星の不具合、GPSや衛星通信、宇宙放射線による宇宙飛行士や航空機 飛翔高度での被曝管理、誘導電流による発電所やパイプラインへの影響など、 宇宙天気現象が現代社会にもたらす様々な影響を前もって知りたいという社会的な要請からは、太陽フレア、太陽プロトン現象、放射線帯変動、地磁気擾乱 等の状況を前もって情報提供する宇宙天気予報の取り組みが世界各国で始まっています。また、頻度は低いが甚大な被害をもたらしうる極端イベントに関しても、被害額の試算が行われる等、社会システムのリスクマネージメントの観点から注目が集まっています。
本研究会は、各宇宙天気現象の予報の現状と予測可能性に関して、各分野の専門家にレビューしていただくとともに、宇宙天気現象の基礎研究と応用研究の連携や中長期的な発展の方向性について議論する場を提供し、今後の宇宙天気研究とその応用に資することを目的としています。
関華奈子、増田 智、家田章正、草野完也、三好由純、町田 忍、今田晋亮、塩田大幸、宮下幸長、桂華邦裕 (名古屋大学太陽地球環境研究所)
時間 | 講演者 | 題目 |
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座長 | 関 | |
13:00-13:10 | 関 | Opening Remarks and Announcement from LOC |
13:10-13:40 | 小原隆博(東北大理) | 国際的な宇宙天気研究の動向と将来展望 |
13:40-14:10 | 磯部洋明(京大) | 宇宙基本計画における宇宙天気 |
14:10-14:40 | 石井 守(NICT) | 宇宙天気予報業務の将来展望 |
14:40-15:10 | 草野完也(名大STEL) | 宇宙天気現象の予測可能性と将来展望 |
座長 | 三好 | |
15:30-16:30 | 小原隆博、石井 守、磯部洋明、草野完也 | パネルディスカッション「宇宙天気研究の将来展望」 |
座長 | 増田 | |
16:45-17:15 | 櫻井 隆(国立天文台) | 太陽放射の変動と地球環境 |
17:15-17:45 | 上出洋介(名大) | オーロラbreakupとサブストームexpansion: 観測からのconstraints |
時間 | 講演者 | 題目 |
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座長 | 塩田 | |
09:30-10:00 | 堀田英之(東京大理) | 太陽ダイナモモデルで考える黒点周期予想 |
10:00-10:30 | 徳丸宗利(名大STE研) | 太陽風の長期変動の現状とその未来予測を行うためのの課題 |
10:30-10:50 | 丸橋克英 | CME観測によるICME内IMF予測の可能性と問題点 |
座長 | 宮下 | |
11:10-11:40 | 津川卓也(NICT) | 電離圏における宇宙天気研究の現状と今後の展望 |
11:40-12:10 | 三好由純(名大STE研) | 放射線帯変動予測研究の現状 |
12:10-12:30 | 長妻 努(NICT) | 静止軌道における放射線帯電子フラックス予報 |
座長 | 桂華 | |
14:00-14:30 | 藤田 茂(気象大学校) | 日本における大規模地磁気誘導電流の推定 |
14:30-15:00 | 浅井 歩(京大理) | 太陽フレアの予兆現象 |
15:00-15:30 | 久保勇樹(NICT) | 太陽プロトン現象予測の現状と課題 |
座長 | 草野 | |
15:50-16:50 | 総合討論 |