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GEMSIS-太陽 (Sun)

太陽フレアのプラズマダイナミクスについての研究

フレアダイナミクスの特にリムイベントのメインフェーズについてひので EIS を用いて 研究を行いました。 2012 年 1 月 27 日に西のリムで X-Class のフレアが起きました。このフレアは初めて EIS が観測したリムで起きた X-Class フレアです。 高温フレアループの直上の光量の非常に弱い領域で非常に速い成分が FeXXIV (数千万度) のラインで観測されました。 ラインプロファイルは非常に幅の広いものになっており、非対称なものでした。 今回の観測で分かった非常に面白い点は、このような速い成分はフレア初期のフレアループの直上の光量が弱いところのみで見られ、 その他の時間または場所では観測されていない事です。 これまで EIS は数々のフレアを観測してきましたが、スタンダードフレアモデルで予言されている、 磁気リコネクションによって生じるはずの高温かつ高速の成分が観測されていません。 この一つの理由に EIS の時間分解能が磁気リコネクションのタイムスケールを分解できていない事が考えられます。 そこで、我々は 6 分間隔でのフレア観測を提案し、2009 年 12 月より継続的に観測を続けています。今回の観測はその成功例の一つです。