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伊藤大輝さんが第146回地球電磁気・地球惑星圏学会学生発表賞(オーロラメダル)を受賞

伊藤大輝さん(大学院工学研究科電気工学専攻・令和元年度修士卒業)が、2019年10月23-26日に熊本で開催された第146回地球電磁気・地球惑星圏学会で 行った研究発表に対して、2020年5月28日に開催された同学会の総会で同学会から学生発表賞(オーロラメダル)が授与されました。この賞は、将来性、独創性のある 学生の研究発表を顕彰するものです。研究発表のタイトルは、「Flux decrease of outer radiation belt electrons associated with solar wind pressure pulse: A code coupling simulation」で、伊藤さんの工学研究科での修士学位論文研究となったものです。
 この研究は、スーパーコンピューターを用いて、GEMSIS-RB [Saito et al., 2010]とGlobal-MHD [Matsumoto et al., 2009]のコード結合 シミュレーションを行い、magnetopause shadowing(MPS)と呼ばれる放射線帯高エネルギー電子の消失過程の素過程を明らかにしたもので、 MPSが昼側磁気圏で起こると考えられてきたこれまでの研究とは異なり、磁気再結合した磁力線を通して、放射線帯電子が高緯度の ローブ側へと消失することを示した独創的な成果です。今後、「あらせ」衛星等によって、この新たに見出された過程の観測に もとづいた実証が進むことが期待されます。

URL: http://www.sgepss.org/sgepss/history/students.html#2019

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